【親らしく】育休を取得して叶ったこと~子ども編【自分も育つ】

子育て観
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育休を取得すると願いが叶う!

だから,機会があるのなら,チャンスがあるのなら,逃さずに掴んでほしい。

現在,育休を取得して299日が経過した。9か月と25日が経過した。育休を取得する前は,いろんな思いに駆られた。「本当に仕事を1年間も休んでしまっていいのか」という思いもあったし,そうはいっても「1年間もある休みにどんなことができるか」といううきうきした思いもあったし,「仕事をしない分,育児や家事をがんばろう!」という思いもあった。

ただ,心の奥では不安や懸念があったので,「劇的で特別な日々にする!など過度に期待しないで,毎日の中でできることをやっていこう。とにかく子どもや家庭最優先でがんばろう!」と表面上は,謙虚に振舞っていたように思う。

世の中という広い世界でも,世間という比較的せまい世界でも「男の育休についての是非」はよく耳にする。育休を取得したこともないのに,「とるべき!」というのも,「必要ない!」というのも滑稽だ。

ただ,今なら実感を伴った言葉を綴れる。

常に自分の体験から出発して正直に考えてゆけ

『君たちはどう生きるか』 吉野源三郎 

真実の経験とは,自分自身で行動したこと,考えたことでしか得られない。

1年間の育休。男の育休。夫婦で育休。これらはぼくが実際に経験したことだ。だから,その経験をもとに語ることができる。

育休を取得して叶ったことと題した記事は2つ。【自分編】と【夫婦編】は以下。今回は主に子どもとの関わりで叶ったこと【子ども編】。

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パパの役割

父親の役割は時代を経て変わってきている。各家庭においても全然違うだろう。なんとなく,母親の役割は決まっているようにも感じる。もちろん,母親の正社員割合が年々増えているように,時代という観点では母親の役割も大きく変わってきているのだろうけど。

変わったといっても,ワンオペ育児といった言葉が象徴するように,育児や家事の中心が母親という家庭は今でもたくさんあるだろう。

父親は生活のためにお金を稼ぎ,母親は生活そのものを運営するのが,元来より成立した家族システムだが,今は違う。

仕事時間や実際の収入の違いはあれど,母親も仕事をしている。仕事をしながら家事の育児の中心を担っている。だったら,父親も仕事をしながら,育児も家事もするのが自然というものだ。

男と女のちがいある。全くの平等というわけにはいかない。得意・不得意があるように。向き不向きがあるように。男に出産ができない生物学的なちがいがあるように。

ただ,パパもママもどちらもできることは,できていたほうがいいに決まっている。家事だったり育児だったりの中で。

家庭でのパパの役割。家で何をしている?どんなものがあるか考えてみるとおもしろいかもしれない。あまたある家事や育児の中で何をしているのか。

それを考えることが奥さんのストレスを減らすことになるし,より良い子育てにつながっていくし,自分自身の成長にもなる。三方良し!

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パパと子どもの時間

以前ふれたことがあるが,パパと子どもが過ごせる時間は,母親の半分程度だということが分かる。

母親が生涯わが子と一緒に過ごせる時間は約7年6ヶ月(約65,700時間)、父親は約3年4ヶ月(約29,200時間)

(中略)

まず、わが子と一緒に過ごせる時間の全体を100%とします。子どもの成長に沿って見ていくと、幼稚園入園時には18%が過ぎ、幼稚園卒園時には32%、小学校卒業時は55%……と経過し、高校卒業で親元を離れるころには、なんと73%も過ぎ去ってしまうそう。小学校を卒業する時点で、一生のうちに子どもと一緒に過ごせる時間の半分以上も過ぎているなんて、と驚きを隠せません。

引用:こどもまなびラボ 母親は「約7年6ヶ月」、父親は「約3年4ヶ月」。わが子と〇〇する時間の短さに涙が出そうーー

時間が半分だからといって,すべてが半分になるわけでもない。たとえば,愛や信頼みたいなものが半分だとは限らない。

そうはいつつも,【時間】は大事。時間がすべてではないにしろ,より多くの時間を過ごしたほうがいいのは確かだ。

当然,家庭の状況により,どうしても多くの時間を過ごせない場合があるので,あくまでも可能な限りでいいと思う。なんとか時間をつくろうとしている姿は子どもにもじんわりと伝わるから

共働き家庭が増えているいま、子どもと接する時間が十分に持てていないのではないかと不安になり、子どもに対して「申し訳ない」という気持ちを持っている親が増えています。でも、たとえひとり親の家庭であっても、子どもとしっかり接する時間を1日に3時間も持てれば、母親が専業主婦だという家庭と比較してもなんら変わらず子どもはしっかり育っていくという研究報告もあります。

引用:こどもまなびラボ 子どもを見えなくさせる「期待と不安」というフィルター。親子は一心同体?

同じ記事でなんとか❝1日3時間程度は子どもとの時間をもとう❞と紹介されている。話はズレるが,全国のパパさんたち。どうだろう。単身赴任でやむを得ない場合もあるとは思うが,1日3時間過ごせているだろうか。

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できるようになった育児

  1. 2人きりで過ごす
  2. 寝かしつけ
  3. 離乳食

だいたいどの家庭もそうだと思うが,ミルクをあげたり,オムツを替えたり,お風呂に入れたり,数時間ママ抜きで過ごすことは,育休に入る前から当然できていた。

育休を取得したことによって,できるようになったこと。数日間子どもと2人きりで過ごすことや毎晩寝かしつけること,離乳食をつくり食べさせることについて書いていきたい。

子どもと2人きり

奥さんがたまに実家に帰る。上の子(3歳)は幼稚園にいっているので,下の子(1歳)だけを連れて数日間。その時,上の子と2人きりになる。それが自分にとってとても大切な時間なのだ。

奥さんがいると奥さんを頼ってしまう。ぼくも子どもも。いなければ自分たちだけでどうにかするしかない。幸いなことに,上の子と2人きりで数日間過ごすことは苦でも難でもなくなった。

大事なのは数日間(1週間弱)というところだ。数日間二人きりで過ごすということは,朝起きて寝るまでが数回あるということだ。1日程度であれば,食事も奥さんが作り置きしてくれているものや弁当を買ってくるでもいいだろうが,数日間となるとそうもいかない。自分でご飯を作ったり,幼稚園の送迎をしたり,片付け掃除など家事の要素もしなくてはならない。

幼稚園は朝9時から午後14時くらいまでなので,それ以外の19時間は子どもと過ごすことになる。

奥さんに【任せられる!】と思わせないとできないことでもある。そうなるには,普段の家事や育児をしている姿も重要になってくる。

子どもと2人きりで1週間ほど過ごしてみてほしい。まずそこに至るまで子どもはもちろんのこと,奥さんの信頼も勝ち得なくてはならないのだ。

「パパと2人きりはイヤー!」と言われないために日頃どう振る舞い,関わるか。

【親】としての自覚も増すばかりだ。

寝かしつけ

ぼくの身の回りのパパたちの話を聞くところによると,パパは仕事で朝早かったり夜遅くまで仕事をしている関係(子どもの夜泣きもある)で,パパ・ママ子どもといったように寝室が分かれている家庭が多いようだ。

びっくりだ!!

寝室が別々の時点,きっとその父親は寝かしつけはできないだろう。

最近では,上の子も下の子も寝かしつけはぼくがやっている。

まず18時45分くらいに下の子を寝室に連れていって,絵本を5冊ほど読む。子ども自身に絵本をパラパラとさせたりもする。だいたい19時すぎには寝る。パパとの信頼関係があれば余裕だ。

(※ただ,子どもによってなかなか寝ないという場合もある。月齢にもよるし。昼しっかり運動をして適切にお昼寝していればなんとかなるが,それでも子どもの実態によっては難しい場合もある。)うちはこうしているというだけの話だ。

下の子を寝かしつけている間,上の子はお風呂から出てママと遊んだり,絵本を読んだり,一人で遊んだりしている。下の子が寝たら,寝室に来る。だいたい19時半ごろ。

寝室でも絵本を2,3冊読む。20時までには寝る。

ぼくが子どもを寝かしつけている間に,奥さんは家事をしたり,自分のことをしたりしている。夫婦で協力して,育児や家事をしたり,お互いの自由な時間を確保することで,夫婦仲もよくなる。

いいことだらけだ!

離乳食をつくってみよう

ぼくの下の子はもう1歳3か月なので,離乳食的なものは最近は作ってはいないが,これも父親もできるといい。というか,すべての家事・育児ができるようになっておくといい。ママもパパもどちらもすべてできていれば,あとはその時々でできるほうがやればいいのだから。

離乳食を作った方がいい理由は,奥さんの苦労が分かるから。

作ることも大変だが,レシピを見ながら何度もやれば,ある程度はできるようになる。

それよりも大変なのが,子どもに食べてもらうこと。それまで母乳だったりミルクだったりしたか食してない赤ちゃんに食べさせるのは大変。

本当にすごいとしか言いようがない。奥さん。

自分で離乳食をつくって食べさせることを経験しないと分からない大変さがある。

全然食べてくれないから!!!だからこそ食べてくれた時はうれしい。

一生懸命つくったものをペッてされたり,投げ捨てられたりする経験ってなかなかない。かなり心がやられるし,イライラしてしまう。子どもは悪くないのに。

しかも自分で作った分,食べてもらえないときのかなしさ,心の削られ方が半端ではない。

全国のパパさん,一度でいいから離乳食をつくって食べさせてみよう。奥さんがいないところで。どれだけイライラするか,大変なことかわかるだろうから。

経験しないと分からないことがたくさんある。育休を取得したパパは絶対にやるべきだ。

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親らしく

せっかく親になったのだから,声高らかに「おれは育児をしたぞ!子育てがんばったぞ!」と言いたい。

そう言えるためには,上記のように家事も育児もたくさんこなす必要がある。そもそも母親は当たり前のようにやっていて,やったからと言って誰かに認めてもらえるわけではないので,父親だけが家事や育児をしたことによって「育児したぞ!」なんて言っていたら批判の的になるだろうが。

それでも育休を取得したからには,【どの母親も当たり前のようにやっていること】を当たり前のようにやるべきだ。

親の役割,特に父親の役割は家庭によって様々だが,やっぱりぼくはできる限り,子どもと多くの時間を共にして自分も親として成長したいという思いがある。

だから,上記のようにいろいろなことにもチャレンジしたし,できることはなるべくしてきた。ママさんだらけの子育て支援にも子どもと2人で何度も行ったし,離乳食講座にも行った。

【これをしてこそ父親!】というのは,明確な基準はないと思う。自分なりにどうすることが父親としてふさわしいかなと考え,それを実現できる時間や環境があるならやるべきだと思う(育休を取得したくてもできない人もいるし,ぼくのように1年間も取得できる人も稀)

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子どもの成長を目の前で

3歳児のイヤイヤ期

下の子が0歳だったから取得できた育休だが,上の子の自我が芽生えた一番大変な時期に育休でたくさん関われたことが本当によかった。

仕事をしていれば,奥さんが一人できっと大変な思いをしていただろうし,その大変さを肌で感じることはなかった。

3歳児の子育てを育休中にしていなかったら,育児について知識を得ようと本を読むこともなかったとさえ思う。

育児について,自分がよかれと思ってやっていたことや,発していた言葉を振り返ったり,反芻するこはなかった。

育児について読んだ本はいくつか紹介しているので気になった方はぜひ。

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「犯罪心理学者が子育て!?」どう関係しているの?ただ,タイトルに惹きつけられるものはある。しかも「危ない子育て!?」危ないってどういう意味だろう?将来,犯罪者にしてしまうような子育てということか?将来,犯罪をおかしてしまう人は子育てに何らか...

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【親子の信頼】子どもが望むことにはすべて満たすべき!乳幼児期の子育てで最も重要なこと【子どもの願い】
❝子ども(赤ちゃん)が望むことはすべて満たしてあげる❞ そんな言葉にハッとした。わがままを聞いてはならない。子どもの思い通りにしてはいけない。しつけをしなくては!! 育休パパ そうではなかった...。 【育児や子育てに,正解はないが不正解や...

かけがえのない乳幼児期を

何がかけがえのないことかって,たくさんの「はじめて」を奥さんと子どもと共有できたことだ。

表情や動作のひとつひとつが日を追うごとに変わっていく。成長そのものを感じることができる。

児童精神科医の佐々木正美さんは著書『子どもへのまなざし』で❝乳幼児期は人格の基礎をつくる大事な時期❞と語っている。

家庭内で親を信頼することで,社会にでた時にどう人と関係をもつかにも関わってくるようだ。

笑うこと,寝返り,泣くこと,ハイハイ,つかまり立ち,立つこと,歩くこと,当たり前のことだがその当たり前がこんなにもうれしいことなんだと実感できた。

幼稚園での行事

子どもの成長を感じられることでいうと,子どもが家庭以外の場所にいるときではないだろうか。

今までずっと親や祖父母としか関わっていなかった子が,幼稚園で先生や他の子と関わっている。それだけでちょっと感激する。

幼稚園の運動会や参観日などでその姿を見ることができた。

仕事をしていたら,なかなか行けない。幼稚園の送迎のときに,友達とのかかわりをしることができる。先生と話すことで知らない姿を知ることもできる。

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まとめ

【仕事があるから】という言い訳は一切できなくなる。それがある意味では育休の一番いいところではないだろうか。

だからこそ,いろいろやってみるべきだ。せっかく育休を取得したのなら,できることはすべてやってみよう。

家事も育児も。平日の旅行も。幼稚園のことも。子どもと2人で過ごすことも。

「仕事があるからできなかった家族のこと」をすべてやってみるといい。

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