1.育休中に資格の勉強をしよう
「育休中に資格の勉強!?」
そんなことは言語道断!と言われるかもしれません。
育休中の資格取得の目的
転職や就職のためのものではない。
一般的な資格取得の大きな目的の1つとして,転職や就職のために有利になるからといったものがあります。
しかし,育休中に資格を取得する目的は,あくまでも,その資格を取得したら,自分,家族,子どものためになるからというものです。
せっかくの育休ならば,家庭の将来や子どもの未来のためになることをしたらどうか,という提案です。
世間では,意味のない資格はとる必要ないとも言われています。
その資格が意味のあるものかないものかを,資格を取ってもいない人が言っているわけです。
その資格を意味があるものにできるか,できないかは,自分次第です。
欲しいのは資格そのものではなく,それに見合った知識です。その資格取得に見合う知識さえ得ることができれば,必要ないとも言えます。
ただ,ぼくは,意思の弱い人間なので…
試験日が決まっているからこそ,そこに向けて勉強に集中できます。
受験料を払ってしまったからこそ,元を取らないと!という思いで勉強できます。
何より,「合格!」とか「国家資格取得!」となれば,なんかうれしいですよね。
きれいごとばかり言ってきましたが,なかなか知識習得のためだけに,ある一定期間,継続的に勉強をし続けることは難しいです。
親は子にとって最大の教育的環境
育休とは,そもそも「家庭のために」取得するものですよね。
そうです。育児と家事をすることが大前提です。
それなのに,資格の勉強!?と思われる方がたくさんいらっしゃると思います。
ただ,知識を身に着けることはいけないことでしょうか。
自らを成長させることがいけないことでしょうか。
子どもにとって最大の教育的環境は,身近にいる人です。最も関わることが多い大人です。
つまり,親です。
「環境」とは,場所,道具だけではありません。人です。
最も身近な大人として,最も関わることが多い大人として,知識を身につけたり,勉強をしている姿を見せたりすることが,子どもの成長にとっても良いことではないでしょうか。
育休中に資格取得するための前提
そうはいっても,育休において最も大事なのは,家事と育児であることには変わりありません。
資格の勉強をすることが,自分にとっても,子どもにとっても,家庭にとっても良いことは,なんとなくわかったけど,そんな時間とれないよ!という方もたくさんいらっしゃると思います。
育休中に資格を取得する前提としては,育休期間が中長期(半年以上)でありながら,夫婦ともに育休を取得している場合でないと,難しいと思います。
以下の記事では,夫婦で育休を取得している場合の自分の時間や夫婦の時間の作り方について,書いていますので,参考にしてください。
パパにしろ,ママにしろ,1人で育休を取得している場合に,育休中に資格の勉強をすることは不可能ではないと考えます。
たとえば,子どもが1人の場合,家事や育児でやることがたくさんある中でも,子どもが寝ているときの空き時間で勉強をするとか,旦那さんが帰ってきたあと,子どもの面倒を見てもらっている間に,勉強するとか,かなり時間的に難しいかもしれませんが,できないことはないと思います。
それでも,自治体が運営する子育て支援に行ったり,離乳食について勉強したり,特に小さいお子さんがいる場合は,ただでさえ勉強することがたくさんありますから。
もう一度いいますが,家事と育児が最も大切であることには間違いありません。
2.育休中に取得するおすすめの資格3選
それでも,自分のため,子どものため,家庭のために,勉強したい!資格を取得したい!と思われる方もいると思います。
大前提として,あまりお金はかけたくないし,時間もかけたくない。
専門学校に通ったり,必要な単位がないと取得できない資格なんて,はっきり言って難しいです。
というわけで,育休中でも取得できるおススメの国家資格3選です。
- FP3級(ファイナンシャル プランナー)
- ITパスポート
- 簿記3級
FP3級
以下は,ぼくが実際に5,6週間の独学でFP3級を取得した記事です。参考にしてください。
FP3級とは,「どう生きていきたいか」を実現するために役立つ資格です。
人生の夢や目標をかなえるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法を「ファイナンシャル・プランニング」といいます。ファイナンシャル・プランニングには、家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識が必要になります。これらの知識を備え、相談者の夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートする専門家が、FP(ファイナンシャル・プランナー)です。
引用元:日本FP協会
育休とは,子どもを育てるために取得する休みです。ある意味,心が本当に休まるかと言われたらそうではありません。
仕事や顧客,業務や上司,部下,成績などと向き合う仕事から解放されることは間違いありませんが,自分,家族,子ども,家庭,家族の将来,子どもの未来,自分の過去と向き合うことになります。
「自分はどう生きていきたいのか」
「自分は家族とどう生きていきたいのか」
「自分は子どもにどう生きてほしいと思っているのか」
育児に忙しい中にあっても,こういった問いが自らにふりかかります。
それを具体化したものが人生設計というものです。
具体的に,いつ家を購入するのか,またはしないのか,するならばいくらお金が必要なのか,どんな制度があるのか,いつどのタイミングで購入するのが適切なのか,など。
そのために,おすすめなのが,FP3級の勉強です。
ITパスポート
iパスは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。
引用元:ITパスポート試験「iパスとは」
ITの基礎知識を証明できる資格ということは,ITの基礎知識を得られる資格ということになります。
これからの社会で生きていくためには,ITの知識は不可欠です。
ITに直接的に関わらない仕事に従事するにしても,ITの基礎知識はあったほうがいいに決まっています。
小学校でも,一人1台タブレットを活用した授業が行われていますし,デジタルネイティブ世代と言われる子どもにとっても,ぼくたち(30代)の世代よりももっとITが身近なものになります。
親として,そのITの基礎知識をもっていることは,必ずプラスになるばずです。
また,ITパスポートは,経営・企業会計,業務分析などの業務知識、情報システムや情報セキュリティなどのIT知識を取得していることを証明する国家試験です。
どんな職種であろうと,仕事にITを活用していない企業はありません。復帰した後の仕事にも役立つ面が必ずあるはずです。
この資格をもっているからと言って,転職に有利であるとか,給料や賞与に関係するわけではありませんが,得た知識をどう生かすかは,自分次第です。
簿記3級
簿記とは…
簿記を理解することによって、企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力が身につきます。また、ビジネスの基本であるコスト感覚も身につきますので、コストを意識した仕事ができるとともに、取引先の経営状況を把握できるために、経理担当者だけではなく、全ての社会人に役立ちます。
引用元:商工会議所の検定試験「簿記とは」
簿記の資格を取得すれば、企業の会計や税務を把握したり、資金の流れを管理することができるようになります。
FP3級の資格と同様に,家計管理や資産運用にも生かすことができます。財務諸表だの,貸借対照表だの,なんだそれっていうものも見慣れたものになります。
育休中に知識を身につけたり,子どもにとって恥ずかしくない親でいようとしたりする中で,子育てに関するニュースをよく見るようになります。
簿記の知識があれば,以前よりは理解できるようになっているはずです。
また,子どもを18年または22年間(大学卒業まで)育てていくことについて避けては通れないのが,お金です。お金は最も大切なものではないにしろ,必ず必要なものではあります。
産まれてから一人の人間を22年間育てるために必要なお金は,3000万円とも4000万円とも言われています。
そんなお金どうやって…
お金にまつわる知識や計算の技能を習得しておくのは必要なことです。FPの資格と合わせて取得している人が増えているそうですよ。
3.意味ない資格を意味あるものに
3つの資格がおすすめな理由
ここに挙げた資格は,国家資格の中でも難易度が低い資格です。
難易度が低いというのは,勉強時間が100時間以下でありながら,合格率が50%以上のもので独学で取得可能なものと定義しています。
難易度が低い資格であるということは,就職に役立つものでもありませんし,転職にプラスになるものでもありません。
特にこの3つの資格は,専門性も低く,業務独占資格でもないため,意味のない国家資格といわれています。
意味のないことを意味あるものにするのは自分です。
育休中に資格取得をすることについて,
最も大切なことは,自分にも役立つし,家族にとっても役立つということです。
上記の3つの資格は,直接的でないにしても,必ず子どもにとってもプラスになるものです。
ただ,家事をする,育児をするだけが育休ではありません。
せっかく取得した育休を最大限生かすためにも,自己投資でありながら,家族の将来にも役立つ資格取得を目指してはいかがでしょうか。
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