夫婦で育休を取得して,4か月ちょっとが経過しました。
男性育休を取得するメリットは以下を参考にしてください。
メリットがあればデメリットもあります。
メリットにしろ,デメリットにしろ,育休を取得している状況や子どもの状況,生活環境など,その家庭によって変わってきます。
同じ「夫婦で育休」でも「奥さんが専業主婦の中,パパ育休」でも,育休を取得している期間が違えば,ぼくのいうデメリットがどの家庭でもデメリットになるとは限りません。
一概には言えないことではありますが,参考になれば幸いです。
男が育休を取る三大デメリット(夫婦で育休も含む)
結論から言いますと,やはりこの3つに大別できます。
- お金の心配
- 夫婦の関係
- 仕事への影響
順番に見ていきます。
大抵の物事は,表裏一体で一見すると,短所のようなことが角度を変えて光を当てると長所になり得ることもありますし,デメリットも活かし方次第では,大きなメリットになることもあります。
そういった視点で考えていきましょう。
ということは,長所と思っていたことが,短所になってしまう可能性もあるということか…。
家計が心配…
お金の心配からは避けては通れません。ましてや,家族が1人増えたわけですから,それでいて給料もなくなるor減るとなると,生活に支障をきたしてしまいます。
せっかくの夫婦での育休ライフなのに,ケチケチとひもじい生活をしたくありませんよね。
収入がどれくらい減る?
育休期間中は,無給になってしまいますが,「育児休業給付金」が支払われます。公務員だと,育児休業手当金と呼ばれるものです。
簡単にいうと,給料の67%が支払われます。
ただ,実際に支払われる給付金は,67%よりも多く感じるはずです。手取りの67%ではないからです。
上記の計算式に当てはめると詳細な金額が分かりますが,一般的には,手取りの80%程度が支給されると言われています。
政府は少子化対策の一環として,男女ともに育休を取得した場合、休業前と同じ程度の手取り収入を確保できるよう育児休業給付金の水準を引き上げることを検討しています。
今後は,給料の80%(手取り収入の100%程度)が支給されるようになるでしょう。
とはいいつつ,
手取りの80%程度支給されるのは,育休開始から180日(およそ半年)です。ぼくのように1年間の育休を取得するとなった場合,後半の子どもが1歳に達するまでの日数は,50%ほどの支給となります。
さらに,子どもが1歳を超えて育休を取得する場合,残りの期間は無給となります。
ただ,夫婦で育休を取得している場合は,プラス2か月(子どもが1歳2か月になるまでの期間)50%が支給されるので,ありがたい制度をいえるでしょう。
男性の育休制度や「パパママ育休プラス制度」について,くわしくは以下の記事を参考にしてください。
男性が育休を取得しやすいように,制度が変わってきてはいますが,それでも,収入が減るとなると,かなり厳しい生活を強いられる家庭もあると思います。
どれくらい収入が減って,その減った収入の中どのような生活をするのか,考えておくのは大切ですが,楽しくはないですよね。
というわけで,当然のことですが,収入が減るのはかなりのデメリットといえます。
収入が減ることへの影響
「収入が減ること」でどんな影響があるでしょうか。
「収入が減ること」は事実です。その事実をプラスに変えられるか,最悪のデメリットにしてしまうかは,自分次第です。その夫婦次第です。
どんな悪影響が考えられるでしょうか。
どんな夫婦でも,結婚直後は,「金銭感覚の違い」に驚く場面があるのではないでしょうか。
付き合っていたときには分からなかったこともあるかもしれません。
「長期間の育休を取得するために,貯金をしておきました!!」なんて人は少ないと思いますし,人生においても,結婚後,出産後というのはお金がかかる時期でもあります。
エステとか化粧品にそんなにお金つかうのか…。
スーパーの総菜にお金を使うくらいなら,安く食材を買って,おいしい料理を作ってくれるなぁ。
Blu-ray買いすぎ。アマプラで見ればいいじゃん。
安いものばかりじゃなくて,もっと良いもの買って長く使えばいいのに。
長く夫婦生活を過ごせば,お互いの金銭感覚もお互いに寄ってきて,気にならなくなるものもあるでしょうし,「何にお金をかけるのか」でパートナーが大切にしたいことにも理解できてくるかもしれません。
ただ,収入が減ってしまったとき,自分が無駄だと思っていることが相手にとって重要だったり,相手にとって優先度が低いものでも自分にとって優先度が高かったりすると,関係そのものが悪化していきかねません。
ということで,「収入が減ること」をプラスにしましょう!
「収入が減ること」をメリットに
「ピンチはチャンス」とはよく言ったもので,「収入が減ること」を「夫婦で協力する絶好の機会」に変えましょう!
我が家の場合は,まず家計を見直そうと意気込みました。
が,何をどうすればいいのか分からなかったので,FP(ファイナンシャルプランナー)に相談しようと思いました。
ただ,相談料がかかる…。もったいない。
そうだ。FPの資格を取ろう!
ということで,育休で最初にがんばったことは,FP3級の資格の勉強です。どうやって取得したかは以下の記事を参考にしてください。
FP3級の資格は取らないまでも,その内容は必ず家計管理に役立ちます。
勉強をするということは,自己投資にもなります。何より,家族の未来,子どもの将来にも役に立ちます。
奥さんと一緒に勉強してもいいと思いますし,どちらかが勉強をしてもいいと思います。
勉強で得た知識を,自らの家計管理に生かすことで,無駄な出費を見つけることもできます。
自分の過去の給料表を見たり,保険の証券を見たりして,勉強に活用することで生きた知識の習得にもなります。
勉強時間を確保するために,率先して,家事や育児を行うようになります。
当たり前ですが,育休で最も優先すべきことは,家事と育児です。それができないのに資格の勉強では本末転倒です。
家事や育児を自ら行い,勉強時間を確保することで,奥さんも応援してくれます。コミュニケーションのネタにもなります。
「収入が減る」からこそ,家計を見直し,お金をかけるべきところにかけられるように。
無駄な出費をなくして,使いたいことにお金を使えるように。
デメリットをメリットに変えてみてください。
我が家は,無駄な保険をやめて,かなり出費が抑えられました。その分,本を買ったり,子どもの教材を買ったり,奥さんと平日ランチに行ったりしています。
夫婦仲は悪くならない?
次の問題は,かなり深刻な問題「夫婦仲」についてです。
上記のように,家計について夫婦で乗り越えられたら,かなり安心です。他のことでも夫婦で協力できるはずです。
ただ,どんな人間も,毎日同じ家に暮らして,四六時中顔を合わせていると,どんなに良い間柄でもしんどくなってきます。
家事・育児を分担すべきか
これは,かなりの問題です。関係性によるところもあると思います。
夫婦の形は夫婦の数だけあると思うからです。
「家事・育児」を明確に,分担したほうがいいのか…。
1人でやらなければならないことであれば,「自分がやらなくては!」と思って,がんばるのですが,
2人いるとなると,心のどこかで,「この家事やってくれないかな」と邪な思いが巡るものです。
人間なので,そんなふうに思ってしまうのも当然なのですが,お互いに「家事や育児をやってよかった」と思えれば,どちらもが自ら家事や育児をすることができていいですよね。
育児はどっち?
我が家は,かなりあいまいです。
たとえば,完全母乳で育てているなら「授乳はママ専門」ということは成り立つと思いますが,ミルクであればパパでもすることができます。
「オムツかえ」はパパ専門にしたとしても,状況によりますよね。
ということもあって,我が家の方針は,「できる人がやる。」です。
そんなの当たり前じゃんと思われそうですが,「できる人がやる」ということは,夫婦ともに,どんな育児もできる状態にしておかなければならないということです。
授乳もオムツかえも寝かしつけもお風呂に入れるのも,すべての育児をどちらもができるようになっておかなければいけません。
それができた上で,なんとなく分担ができています。
授乳やオムツかえは奥さんがやることのほうが多くて,奥さんができないときはぼくがやりますし,
お風呂に入れることや寝かしつけは,ぼくがやることが多くて,たまに奥さんがやります。
そこで,お互いやってくれていることへいつも感謝の気持ちをもって「ありがとう」と伝え合っています。
奥さんがやってくれたことに気づけないこともありますし,ぼくがやったことについて気づいてもらえないこともありますが,なるべく気づけるようにして,お礼を言うようにしています。
そうすることで良好な関係を保つことができます。
家事マスターに!
家事こそ,すべての家事をパパもママも両方ができるようになっておくと,便利です。
ほとんどがママがやることになっている家庭も少なくないと思いますが,育休取得を機に,パパさんも家事マスターになってください。
家事とはおもしろいもので,人間性が現れます。好きな家事,嫌いな家事ってありませんか?
洗濯物,食器洗い,掃除はわりと好き!
料理や整理整頓は苦手!
このように,苦にならない家事は率先してやっています。
運がよかったのか,奥さんは真逆で,料理や整理整頓が得意です。
ただ,苦手だからとって,料理や整理整頓は全くしない!ではいけません!!
料理もたまにはするし,離乳食も作ったりしています。
せっかくの育休ライフなのだから,家事や育児を楽しんでやってみてはいかがでしょうか。
そして,やってくれたことに対して必ず「ありがとう」を伝えること。
もう一つ,大事にしていることがあります。
家事や育児は,
感覚的に「7割くらい自分がやっているなぁ」と思ったら,だいたい5割くらいやっているといえます。
自分と奥さんの家事のバランスは「ちょうど半々くらい」と思うなら,おそらく,あなたの方がやっていないです。
なぜかというと,自分が気が付いていないところで,奥さんはやってくれているからです。
もう一度言います。自分が気付けないところで,気づかないことを,奥さんはしてくれています。
だから,目指すのは,「家事は自分が7割以上やっている!」という状態です。自信をもって7割以上やっている!と思えたら,おそらくようやく半々くらいになっているはずだからです。
この意味が分からない人は,たぶん,あんまり家事や育児をしていない人でしょう。
仕事への影響は?
育休を取るときに三大デメリットの最後は,仕事についてです。
厳密にいうと,育休中よりも,育休前と育休後に対する不安といったほうがいいでしょうか。
できることがあるとすれば,育休に入る前に「自分がいなくてもいい」ようにしておくことや,上司や同僚との関係づくりが大切です。
以下の記事では,育休に入る前にやっておくことについても触れていますので参考にしてください。
復帰後に関しては,まだぼく自身が育休中の身なので,くわしくはかけません。
ただ,気持ちとしては,この1年間の育休中ずっと「育休最高!」という日々を送りたいです。
何にしても言えることですが,今自分が置かれている状況,現状,環境に文句を言わず,自ら楽しもうとする態度は,どの世界でも必要なことです。
仕事をしているとき,つらいこともあるし,やめたい,休みたいと思うことはあっても,だからといって,いい加減に仕事はしないですよね。
「仕事が嫌」という気持ちはあっても,それだけの思いで「育休」を取得する人は,きっと「育休中」もうまくいきません。何かに文句を言って早く復帰したいとか言い出す始末だと思います。
そういった意味でも,「育休をやりきる」「育休をやり抜く」ことが,仕事にも必ず生かされると思います。
復帰後,進化した自分になる!という気持ちをもって,育休期間を過ごせば,仕事にもプラスになるはずです。
仕事にもよるかもしれませんが。
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