【子にとって】父親は“ルール”であるべき理由【基準・指針】

子育て観
スポンサーリンク

子どもにとって、父親とはどんな存在であるべきだろうか。
優しくて、面白くて、なんでも一緒に楽しんでくれる……。
そんな“理想のパパ像”を目指していた時期もある。

でも、育児に深く関わるようになって、思うようになった。

父親は、時に“ルールそのもの”であるべきなのではないか。
“ルールを教える人”ではなく、“ルールとして存在する人”。
それが、子どもの安心と成長につながると思うようになった。

スポンサーリンク

「パパ、どうしたらいいの?」


ある日、娘がこんなふうに聞いてきた。

「どうしたらいいか分からないとき、どうするの?」

そのとき僕は、うまく答えられなかった。

子どもに自由を与えたい、という思いから、「なんでもいいよ」「やりたいようにしていいよ」と言ってきた。
でも、その“自由”は、まだ何も知らない子どもにとっては、“不安”でもある。

選ぶためには、基準が必要。
そして、その基準のひとつが、親――とりわけ父親の言動だ。

スポンサーリンク

父親の役割=「ルールとしての存在」


ルールというと、怒る人、命令する人、厳しい人……というイメージを持たれるかもしれない。
でも、ここで言う“ルール”とは、「軸」や「基準」「変わらない安心感」のことだ。

・寝る時間は8時までと決める
・悪いことをしたらきちんと叱る
・嘘をついたらダメだと教える
・泣いてもいい、でも人を傷つけてはいけない

これらのことを、ぶれずに、感情に左右されずに示していく。
そうすることで、子どもは「迷ったらここに戻ればいい」という“基準点”を持てるようになる。

母親が“安心できる場所”だとすれば、
父親は“迷ったときに進むべき方向を示す指標”であってもいい。
どちらも欠かせない。

スポンサーリンク

家庭における“社会”のモデルとして

家庭は、子どもが最初に出会う“小さな社会”だ。
その中で、父親がルールを守ること・示すこと・徹底することは、
やがて子どもが外の世界で出会う「社会のルール」との橋渡しになる。

・人の話をきちんと聞く
・時間を守る
・感情に流されず、約束を果たす

そういった基本的な姿勢を、父親が実践することで、
言葉ではなく“態度”で子どもに伝わっていく。

スポンサーリンク

「怖さ」ではなく「信頼」で成り立つルールを


もちろん、ルールを押しつけるだけでは意味がない。
怖がらせて言うことを聞かせるのではなく、
「パパはこう思う」「なぜならこういう理由がある」と丁寧に伝えていく。

その繰り返しの中で、
“父親の存在そのものが、ルールである”という状態が育っていく。

スポンサーリンク

おわりに


父親は、面白いだけじゃ足りない。
優しいだけでも足りない。

子どもが迷ったときに、ふと思い出す“軸”であるために。
その背中で、日々の姿勢で、子どもに「生き方のヒント」を伝えていく。

だからこそ、父親は“ルール”であるべきなのだと思う。

タイトルとURLをコピーしました