その目で見ているもの
「ちょっと待って!」と子どもに言う時、スマホを片手にしている時が多いことに気が付いた。
天気予報、野球の速報、ニュース記事のコメント欄の流し見、インスタへ投稿するための編集やら画像選び、気になったことの検索、ラインの返信など…。
子どものその瞬間の気づきや閃き、問い、意思表示、訴え、サインよりも優先してしまっている自分がいた。
ふと気付いてしまった。1日の中で子どもよりスマホを見る時間のほうが長い日がある。
日本人のスマホ使用時間は平均4時間以上
総務省の2023年の調査によれば、日本人のスマートフォン所有率は78.9%。
そして別の統計では、1日のスマホ利用時間の平均は約4時間以上とも言われています(中には7時間超えという人も)。
一方、子どもと“視線を合わせて過ごす時間”って、どれくらいあるだろう。
ぼくはスマホの「スクリーンタイム」機能を見て、驚いた。
一日で5時間越え。子どもとちゃんと向き合っていたつもりだったのに。
育休に入り、大量にメルカリに出品したり、資産形成や子育てに関する情報をYoutubeやらインスタやらで収集したり、メジャスピやドッカンバトルをしたりする時間が増えていた。
日本人のスマホ使用時間は平均4時間以上
総務省の2023年の調査によれば、日本人のスマートフォン所有率は78.9%。
そして別の統計では、1日のスマホ利用時間の平均は約4時間以上とも言われています(中には7時間超えという人も)。
一方、子どもと“視線を合わせて過ごす時間”って、どれくらいあるだろう。
ぼくはスマホの「スクリーンタイム」機能を見て、驚いた。
一日で5時間越え。子どもとちゃんと向き合っていたつもりだったのに。
育休に入り、大量にメルカリに出品したり、資産形成や子育てに関する情報をYoutubeやらインスタやらで収集したり、メジャスピやドッカンバトルをしたりする時間が増えていた。
子どもを「みる」が子どもの力を育てる
乳幼児期の子どもは、大人とのアイコンタクトを通じて世界を学ぶようだ。
発達心理学の研究(Brooks & Meltzoff, 2005)では、「目と目を合わせること」は、言葉の発達や感情の共有に欠かせないとされている。
また、「共同注意(ジョイント・アテンション)」と呼ばれる、
“同じものを見る”“一緒に関心を向ける”という行動は、子どもの心を育てる土台。
スマホ越しじゃなく、ちゃんと目の前でそれをしてあげたいと思った。
教育学者の佐々木正美さんによれば、たとえば子どもと2人で歩いていたとして、子どもが何かに注意を向け、ふと親の顔を見上げたときに目が合うと合わないとでは、幼少期以降の規範意識の身につき方もちがうらしい。
肉眼で見る子ども、家庭という世界
意識的にスマホを自分から遠ざけてみた。
『スマホ脳』/アンデシュ・ハンセン(新潮新書)によると、1日の平均のスマホのタッチ回数は、2600回以上とかなんとか。1日にスマホに費やす時間は、4.8時間だとか。
子どもを1日に2600回触ってるかと言われると、絶対さわってないし、子どもを4.8時間見ているかと言われれば、絶対見ていない気がする。
遊びの途中で見せる嬉しそうな顔、うまくいかなくて少しずつゆがんだ困り顔になる瞬間、こんな「まばゆい瞬間」を逃していたなんて。
「見てくれている」と感じてもらえるように
スマホが悪なわけではない。便利だし、何度も助けられた。人とのつながりも、育児での困りごとも解決してくれることが多い。
ただ、子どもの「今」は、今しか見られない。
写真だけは、たくさん残っているけれど、子どもからしたら、親の目線はスマホにいっているわけで、目が合ったと認識してもらえていないかもしれない。
いつか子どもが大きくなってきた時に、「スマホばっかり触るな!」なんて言う日がほぼ間違いなく来るだろう。
でも、親がスマホばっかり触っている姿を幼少期から見せていたら、そんなこと言えなくなる。
身をもって「あなたよりもスマホを見るほうが大事」と行動で示しているようなものだから。
今日、どんな子どもの姿を目に焼きつけたか?
子育てに正解はないし、スマホを完全に手放すのは現実的じゃない。
でも、少しだけ“見る”ことを意識するだけで、親子の時間は変わる気がする。
子どもを見てる時間とスマホを見てる時間、どっちが多い?
そんな問いを、自分に時々投げかけながら、子どもとの日々を過ごしていきたいと思った
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