いつから言われ始めたのか分からないが,最近よく耳にするこの言葉【ワンオペ育児】どこからワンオペ育児なのか,何がどうなってどういった状況・環境だと【ワンオペ育児】に認定されるのか明確な基準はない。
ぼくが思うに,1人で育児や家事をしているならば,ワンオペ育児といえるのではないだろうか。そもそも【育児】の範囲がどこからどこまでをいっているのか考える必要もあるが,【育児】だけをしていればいいというものでもない。【育児】には必ず【家事】がついてくる。この2つは自転車の両輪のように切り離せないものである。
どちらか一方しかしない人は,どちらもしていないのと同じこと。
子どもの面倒だけを見ていればいいわけではない。そんなパパさんはたくさんいるのだろうけれど。
ママさんたちにも言いたい。ここは1つ,パパさんを信じて,たくさんやらせてみてほしい。
やらないパパ
やったことがない=できない
やったことがないことはできないことだと思っている人がたくさんいるように思う。
料理ができないといっている男の大半は,料理をしたことがない人,または数回しかしたことがない人ではないか。
意外とやってみれば,できることはたくさんある。
子どもも同じく,はじめからできるわけではない。練習をしたり,数を重ねるうちにできるようになっていく。
にもかかわらず,こと家事となると,(その中でも多いのが料理)できないからしない。
俺は料理できないからしない!
それは当然である。やったことがないことはいつまで経ってもできるようになるわけがない。やらない限りは。
子どもには,「何事も挑戦だ!やってみよう!」などというくせに,自分はできないと決めつけ,挑戦しようともしない。
親としてどうなのか,と思う。子は親の背中を見て育つ。自分の子を「できないからやらない子」に育てたいのか。
家事も育児も挑戦だ。やったことがないことこそ,やってみよう。そうしてぼくたちは父親となっていくのだ。
やらせないママ
これもよく聞く話だが,パパさんにやらせようとしないママさんが多すぎるように思う。
旦那になんて任せられない!
任せてもらえないから,いつまで経ってもやろうとしないし,できるようになるわけがない。
自分からワンオペ育児の沼にはまっていくタイプのママさんもたくさんいる。(そういう人ばかりではないし,各家庭の事情は他人には到底分からないこともたくさんあるので,こういう言い方はよくないと思うが。)
特に育児に関してよく聞くのが,まだ子どもが0歳~1歳くらいの時,パパと子を2人きりにしないママである。
ひどい場合には,オムツも替えさせない。寝かしつけもさせない。ミルクもやらせない。父親としての仕事や責任を奪うパターンのママ。
これは,旦那にはできないと決めつけて,パパとして認めない行為である。それでいて,「旦那は何もしてくれない。ワンオペ育児だわー」とか言って,周りからうざいと思われている人。いますよね。
子どもはあなた1人のものではない。親として成長させてくれるのは子との関わりだけだ。それを奪うなんて言語道断。
家事にしてもそう。「旦那に料理させたら大変!」とか,「皿洗いさせてもきれいになってないか結局やり直しで二度手間」とかほざく人もいる。だからやらせない。それでいて「うちの旦那は家事全然してくれない」とほざく。
一度や二度の手伝いで完璧な家事をこなせるわけがない。日常的にやってこそ,身につくというものである。
家事も育児もやりながら,うまくいったこと,失敗したこと,次はこうしよう,ああしようと繰り返す中で上達していく。
家事のスペシャリストであるママさんからすると,パパさんたちがやる家事に納得できないかもしれないが,温かく見守ってほしいものだ。何度やっても同じミスをするなら,言えばいい。
子どもは親を見て育つ。パパに何も任せないママを見てどう思うだろう。人を信用しない,頼らない。人の力を低く見積もる。そんな人間になってほしいのか。
頼りないかもしれない。失敗するかもしれない。でも,信用して頼ってほしい。そうでないと,あなたの旦那さんはいつまで経っても父親として成長しませんよ。
どんな子に育てたいか
【どんな子になってほしいか】ということを第一に考えると,行動や振る舞いが変わってくる。
人から頼られる人になってほしいのであれば,夫婦でお互い頼り合っている姿を見せればいい。
何事にも挑戦する人になってほしいのであれば,親であるぼくたちは苦手な家事に挑戦する姿を見せればいい。
最後まであきらめない人になってほしいのであれば,親も普段の生活の中でそういう姿勢を見せればいい。
【自分にはできない】と決めつけるパパの子は,きっと自分にはできないからやらない人間になるだろう。
【旦那は信用できないからやらせない】と決めつけるママの子は,きっと人をここまでしかできない人間だと決めつける人間になるだろう。
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