保険は「万が一」に備えるラストバッター
育休中は、家計の見直しに最適な時期。
特に「死亡保険(生命保険)」の見直しは、ふだん見落としがちな固定費の一つ。
小さな子どもを抱える家庭にとって、もしものときに備えるのは「お金」そのものよりも、「仕組み」だと感じている。
ここでは、保険営業の言葉ではなく、実際に3人の子を育てている自分がどう考え、どこに着地したかを記しておく。
死亡保険の「期間」はいつまで必要か?
我が家では、保険の期間を以下の2パターンで検討した。
- 子どもが全員大学を卒業し、自立するまで(=2049年頃)
- 住宅ローンが完済する2054年まで
団信(団体信用生命保険)があるため、住宅ローン完済時期を基準にする必要性は低いと判断。
結論として、「子どもが自立するまで」の保障があれば十分と考えた。
必要な「保険金額」の考え方
仮に自分が突然亡くなった場合、残された家族に必要な金額を以下のように試算した。
項目 | 金額(目安) | 備考 |
---|---|---|
教育費 | 3,000万円 | 大学卒業まで×3人分 |
生活費 | 4,000万円 | 月30万円×約11年想定 |
妻の収入 | ▲2,640万円 | 月20万円×11年(共働き想定) |
遺族年金 | ▲2,400万円 | 子ども3人+妻で約13年分 |
必要保障額 | 約960万円 | 上記差し引き後の必要額 |
我が家の選択:1,000万円の定期保険
必要保障額をもとに、掛け捨て定期保険(1,000万円・25年)を選択。
- 月額保険料:1,000〜1,500円程度
- 必要最低限の保障で、子どもたちが独立するまでをカバー
- 将来的に妻の収入が増える場合や、子どもが自立すれば保障は減らせる
家計に無理なく、かつ安心感も得られる設計にした。
保険は「家族へのラブレター」かもしれない
保険は、死を前提に語られる「重たい話」だ。
だがそれだけに、今、元気なときにだけ決められる、家族への気持ちの表現でもある。
過剰に保障をつけて保険料を払いつづけるのも違う。
逆に、何も準備せずに「なんとかなる」では、守れるものも守れない。
保険は「心配」ではなく、「安心」を買うものだと実感している。
育休中だからこそ、考えるべきお金のこと
保険の見直しは、子育てと向き合う育休中だからこそできるテーマの一つ。
いつも後回しにしていた保険の中身を、少しだけ見つめ直してみてはどうか。
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