旦那とずっと一緒なんて無理!
育休とってほしくない!
とったもらうにしても,産後の1か月だけで十分!!
こう思っている人は,どれくらいいるだろう。肌感でいうと,7割くらいはいる感じだ。
残りの2割がどちらでもいい,1割が旦那にも育休をとってほしい,これくらいの割合ではないだろうか。
今回,扱うのは,半年以上の長期の育休。
ぼくの身の回りの知り合い,職場,友人の中でも,男で育休を取得する人がかなり増えたような感じがする。
3年ほど前は,男で育休を取得する人と出会ったことがなかったが,今では,この2年間だけでも自分を含めて5人はいる。
友人の知人だったり,知り合いの知り合いという範囲で広げてみると,10人くらいはいる。
しかし,そのほとんどが産後1か月程度の育休しかとっていないということだ。
「育休の取得」は,さまざまな要素がある。家庭の状況,奥さんの同意,金銭的な面,職場の態度など。
いくら夫婦で育休がおすすめ!とぼくが言っても,「うちの事情を何も知らないくせに」と言われるのが関の山だ。
ただ,自分が現在育休を8か月半取ってみて,絶対に長期間の育休を奥さんと共に取得すべきだと確信して言えるので,その理由を訴えていきたい。
【育休】を最大限を活かす
育休を最大限活かすには…
結論からいうと
夫婦で育休を取得すること。期間は最低半年,できれば1年間。
ぼくは現在1年間,奥さんは2年間の育休を取得している。【夫婦で育休】というわけだ。
今,夫婦で一緒に育休を取得して8か月が経過した。
この8か月間の経験や,身近に育休を取得した人の話をきいて出した結論が,
育休を最大限活かすには,夫婦共に育休を1年間取得するということだ。
それについて納得してもらえるように書いてみたい。
夫婦で一緒に育休を取る必要はない派の意見
ここでは,【夫婦で育休をとる必要はない】と思っている人がよく言っている意見を否定する形で進めていきたい。
夫婦で一緒に育休をとる必要がないと思っている人の意見(ママ側)
夫婦で一緒に育休をとる必要がないと思っている人の意見(パパ側)
このパパの育休取る必要ない(とらなくていい(とれない))派については次回のお楽しみ。
1人でいれば十分(2人もいらない)
育児は1人で十分。家事も1人でできる。
そういうママさんはたくさんいる。それはそうだと思う。ずっとそうしてきた人たちだから。
男のぼくからすると,本当にすごいとしか言いようがない。
家庭によっては,家事も育児も旦那にさせたくない!という人もいるようだから驚きだ。
たとえ1人でできたとしても,家事や育児を1人でするのは,子どもにとってはよくない。
子どもは,社会の最小単位である家庭で生き方を学ぶ。(すべてではないが。)
この社会の最小単位である家庭において,親というものは,時には支配者,時には理解者,相談相手,分からず屋,監督,マネージャー,メンター,ライバル,お手本,反面教師などたくさんの役割がある。
何かを1人でやり抜くことも大事だが,両親が協力して家事や育児をしていれば,それは子にも伝わる。
他者と協力すること,相手を気遣うこと,信頼とは助けたり,助けてもらったりすることなど。
そういった背中を見せるためにも,夫婦が協力して,家事や育児をしている姿を見せたい。
逆に,普段どちらかしかしていないのであれば,【夫婦で育休】をきっかけに,パパさんは今までやってこなかった家事に挑戦してはどうだろうか。
料理も洗濯もゴミ出しも片付けも,ママだけじゃなくてパパもするんだなと,どちらかが忙しい時には,助け合うんだなと。
夫婦で一緒にいたくない
夫婦で育休中だからといって,ずっと一緒にいるわけではない。
というか,一緒にいたくなければ一緒にいなければいい。
参考までに我が家では,週に2回一緒にいる程度だ。
どちらかが子どもを見て,どちらかは自分の時間を過ごせるということだ。
子どもを見ていないほうが家事をして,それが終わったら,本を読む,カフェに行く,裁縫をする,園芸をする,映画を見るなど【ひとり時間】を過ごす。
こうすることで,ストレスなく過ごせる。やりたいこともできるし,子どもとも関われるし,家事や育児の能力も高まる。
結婚生活や家庭生活でもそうだが,良い育児をするためには可能な限りストレスを最小化することが大事だと思っている。
ストレスがあると,ちょっとのことでイライラしてしまう。子どもに言うことを聞かせようと高圧的になったり,言うことを聞かないという理由だけで子どもを叱ってしまったり…。
ただ生きているだけでストレスが溜まっていく世の中だからこそ,自分にとって社会の最小単位であり最も身近な【家庭内】でストレスを減らし合うことがたいせつだと思う。
それが,より良い子育て,良好な夫婦関係,円満な家庭につながるのではないだろうか。
【夫婦で育休】をきっかけに,パパもママと同じくらい,家事や育児のスペシャリストになり,ナチュラルに家事を分担できる【家事シェア】を身につけよう。
良い子育て,良好な夫婦関係を築くために,奥さんと一緒にいなければいけないということは全くない。
むしろ逆だと思っている。適度に一緒にいて,基本的には別行動。これが極意である。
家事シェアについては,「良い子育ては円満な夫婦関係から!」をテーマに書いた以下を参考に。
夫婦関係については,「奥さんと仲良くする者は育休を制す!」をテーマに書いた以下を参考に。
お金が心配,やっていけない
お金については,家庭によって収入も支出もちがうし,何に価値をおいているか(お金を払っているか)もちがうので何とも言い難い部分はある。
ただ,もし夫婦で育休を取得すれば,家計の見直しを余儀なくされ,それが結果的に【お金のことを真剣に考える】機会にもなる。
お金のことを考えるということは,過去,現在,未来を考えるということだ。
育休を取得しようか悩み始めた時点で,はじめに浮かぶ懸念材料は【お金】だと思う。
すぐに「育休なんてとったらお金ないし,やっていけない!」という人がいるが,何が【やっていけないのか】計算したの?家計見直したの?と問いたくなる。
普段から几帳面に家計簿をつけている人は,おそらくまず育休で手当金(給付金)がどれくらい出るのかを調べるだろう。それを踏まえて,どれくらい足りないか,どうしたら足りるか,そこまでして育休をとる価値があるのかなど検討するはずだ。
お金のことを考えるということは,過去,現在,未来を考えるということだ(2回目)。
過去どれくらい何にお金を使ったか,今どんなことにどれくらいお金を使っているのか,将来どんなことに使いたいのか→だから今どれくらい貯金しなくてはいけないのか。
子どもが生まれたということは,生活が変わるということだ。独身の頃や子どもがいなかったときの生活から変わるときだ。価値観そのものが変わる場合もある。
つまり,お金の使い方も変わる。今まで買えたものが買えなくなるかもしれない。今まで買いたいと思っていたものが欲しくなくなるかもしれない。その逆も然り。
【育休】をきっかけに【お金の心配】をすることで,人生設計を改めることができる。
お金についてはこちらの記事を参考に。仮に年収500万円の場合,手当金(給付金)はどれくらいなのか。半年と1年間の場合や,男だけの育休の場合,夫婦で育休の場合などシミュレーションしている。
まとめ
①【育児も家事も1人でやればいい。1人でできる。2人も必要ない。】この意見に対しては,
子どものためにも2人で家事や育児をする姿を見せましょう。
②【夫婦で一緒にいたくない。】この意見に対しては,
一緒にいる必要はない。むしろ一緒にいないほうがいい。家事も育児もシェアして,できる方ができるときにやれる状態にしておく。すべての家事・育児をママもパパもできるようにしておく。お互いの【ひとり時間】を尊重し,ストレスを最小化した生活をしよう。
③【お金が心配,やっていけない。】この意見に対しては,
お金のことをじっくり考える機会(チャンス)と捉えよう。子どもが生まれることで考え方も生活も変わる。もちろんお金の使い方も。自分の,家族の,子どもの将来のことをじっくり考える機会にしよう。何をするにもしないにも,お金からは逃れられないのだから。
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