育休を取る男性が少しずつ増えてきた。ニュースでも「男性の育休取得率◯%」と話題になることがある。確かに取得するだけでも、まだまだハードルは高い。でも、育休は「取ること」がゴールではない。
取ったあとの行動こそが、すべてを決める。
「家にいるだけで助かってるはず」
「休んでいる間に資格の勉強や趣味を楽しもう」
「ときどき育児を手伝っていれば文句ないでしょ?」
もしそんな感覚なら、声を大にして言いたい。
それなら、育休なんてとらない方がいい。
育休中の“本当の仕事”とは
育休中の最大の仕事は、「家事・育児を“手伝う”ではなく“担う”こと」だ。
料理、洗濯、掃除、子どもの食事、保育園の送迎、寝かしつけ――。
それを、「指示されたらやる」ではなく、自分で考えて動くところまでできるかどうか。
「やっておいたよ」ではなく、「どうやったら家庭が回るか」を主体的に考え、行動する。
これができるようになるには、パートナーと同じ目線、いや、時にはその先を読む力が求められる。
もちろん最初から全部は無理だ。だけど、「覚悟」だけは必要だ。
本気の育休に必要なたった一つの覚悟
それは、それは、家庭の責任を“自分ごと”にする覚悟だ。
育休中、パートナーをサポートするのではなく、共に走ること、時には主導すること。
“自分の育休”ではなく、“家族の育休”にする意識。
この覚悟なしに育休を取ると、気づかないうちに“ただ家にいる人”になってしまう。
それは、パートナーにとっても子どもにとっても、ありがたい存在にはならない。
育休の「質」が問われる時代
育休取得率が注目された時代はもう終わりつつある。これから問われるのは、どれだけ家族に向き合ったかという中身だ。
実際、育休を経て家庭の関係性が良くなった人もいれば、むしろギクシャクしてしまった人もいる。
違いは何か?
それは、「育休中に何をして、どんな覚悟で臨んだか」に尽きると思う。
育休を“人生の財産”にするために
育休は、ただの休みではない。家族の歴史に深く刻まれる時間だ。
やり方次第で、夫婦関係も、子どもとの絆も、未来の働き方すら変わる。
だからこそ、自分に問いたい。
「これができないなら、育休とるな」と。
そう自分に言い聞かせながら、今日も家事をし、子どもを抱きしめ、
“自分ごと”としてこの育休を生きていきたい。
何よりも大事なママの気持ち
育休パパ。それは最悪いなくてもいい存在だ。それだけ世の中のママさんたちはすごい。パパがいなくても、家事育児を全力で全うしてくれる。
まだまだパパ育休反対派は一定数存在している。「いなくてもいい存在」だと思われている。
だからこそ、「取ってくれてよかった」「パパ育休のおかげで、よりよい育児ができている」「一緒に子育てできてよかった」
育休が終わる時、そう思ってもらえるような育休にしていこう。