男の育休は「個人の決断」ではなく「家族の選択」である
「育休を取ろうと思うんだけど、どう思う?」
そう問いかけたとき、妻はどう答えるだろうか。
実はここに、男の育休における落とし穴がある。
育休を取ること自体は素晴らしい。しかし、「自分が取りたいから取る」という考えだけでは、うまくいかないことも多い。なぜなら、育休は“家庭というチーム”の戦略の一つだからである。
夫だけで決めると、こうなる
- 夫「育休とるよ!」
- 妻「え?いきなりどうしたの…」
このような温度差があると、せっかくの育休も“ただのブレーキ”になってしまう。
子育ても家事も、分担の仕方も、家計も、日々の過ごし方も、すべてが影響を受けるのが育休である。
つまり、「育休を取る」ということは、家族全体に関わる重大な決定なのだ。
だからこそ、家族会議が必要だ
育休取得を考え始めたら、まずやるべきことがある。
- 妻に「育休を考えている。一緒に話し合いたい」と伝える
- 育休で何をしたいのか、自分の想いを共有する
- 妻の希望や不安にも耳を傾ける
- 収入や働き方、役割分担について現実的に考える
これを飛ばして「俺は取る」と言っても、パートナーにとっては“独りよがりな理想”に映る可能性がある。
家族で決めた育休には、意味がある
自分自身も、妻と何度も話し合った。
「育休中、どんなふうに生活していくか」
「どこまで自分が担うべきか」
「仕事復帰後の家事育児はどうするか」
たくさん話し合い、すり合わせた結果、育休が「自分のため」から「家族の未来のため」へと意味を変えていった。
まとめ:育休はチームプレーだ
育休は、個人戦ではない。
家庭というチームによる長期的な作戦である。
だからこそ、自分一人で決めるのではなく、
家族とともに「どうするか」を考えるべきだ。
自分の育休が、家族にとっての新たな一歩となるように。
まずは、対話から始めてほしい。
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