「うちには32歳児がいます。」
「日曜は夫がいるからストレス」
「育児を全くしてくれない。なんでこんな人と結婚したんだろう。」
スレッズを見ていると、こんな投稿が多くて多くて、悲しくなってくる。
でもふと、思う。
“育児をしない夫”って、最初からそうだったんだろうか?
もしかしたら、少しずつ、無意識のうちにそうなっていったのではないか。
そしてその“流れ”の中には、私たち妻の言動や関係性の築き方も関係していたのではないか。
今日はそんなことを考えてみたい。語弊や誤解などあるかもしれません。ご容赦を。
最初は「やろうとしていた」かも
多くの夫は、最初から育児に無関心だったわけではないかも。
オムツ替えをしてみたり、寝かしつけを試してみたり、わからないながらも関わろうとした時期があったはず。
でもそのとき、こんなやり取りがあったのではないか。
- 「ちょっと違う、こうやってやってくれる?」
- 「もう私がやるからいいよ」
- 「え、それって危なくない?」
悪気なんてまったくない。
むしろ子どもを思えばこその指摘。
でもその瞬間、夫の心の中にはこんな思いが芽生えるかもしれない。
「なんか、オレがやるとダメ出しされるな…」
「結局、やっても怒られるし…」
「じゃあ、もう任せたほうがいいのかな」
そして気づけば、どんどん“育児の外側”に立ってしまう。
ママの発言──その言葉の重み
ワンオペ育児に慣れてしまった妻が、よく口にする言葉がある。
「もういい、私がやったほうが早い」
それは実際に正しい。手際もいいし、子どもの性格や習慣も把握している。
でもその一言が、夫に「やらせない空気」をつくってしまうこともある。
「戦力外通告」は、実はとても静かに行われる。
言葉よりも、“なんとなく”の空気や、積み重ねたルーティンの中で。
気づかぬうちに「共犯関係」に
あえて、厳しい言い方をする。
夫がやらなくなり、妻が背負う。
妻が背負うから、夫はもっとやらなくなる。
気づけば、夫婦で“育児しない夫”を育ててしまっている。
これって、お互いにとってしんどい関係だと思う。
でも、責任を押しつけ合っても仕方ない。
大切なのは、「この関係、ちょっと見直してみようか」と立ち止まることだではないだろうか。
育児は“得意な方がやればいい”? 本当にそう?
確かに、「得意な方がやる」のは効率的。
でも、その考え方をずっと続けてしまうと、片方だけが疲弊してしまう。
育児は、効率よりも“関係性”が大事な場面が多い。
時間がかかっても、お互いに関わり続けることが、子どもにとっても、夫婦にとっても、長い目で見てプラスになると思う。
「夫を育児の主役に戻す」ためにできること
- 任せてみる(途中で口出ししない)
- ありがとう、と言葉にする
- 一緒にやる時間をつくる(風呂、寝かしつけなど)
- “やらせている”ではなく“やってもらっている”という意識にする
小さなことの積み重ねが、夫を“育児のパートナー”へと変えていく一歩になる。
まとめ:「育児をしない夫」の裏にあるもの
育児は、どちらか一方の仕事ではない。
でも、「育児しない夫」をつくってしまう関係性が、気づかないうちにできてしまうこともある。
だからこそ、大切なのは“責めること”ではなく“見直すこと”。
「これから、もっと一緒に育児をしていける関係をつくろう」
そう思えたなら、それだけでも大きな一歩になる。
現実は、なかなか難しい。というのが本音ではある…。
あなたの家庭では、夫はどこにいますか?
育児の中心にいる?
それとも、少し距離を置いた場所にいる?
どちらでもいい。でも、できれば、一緒に育児を楽しめる夫婦でいたい。
とぼくは思う。
夫婦関係も家庭の在り方も、それぞれ。
「こういうふうに在りたいな。」というかたちがあるなら、そうなるための努力をしないと。もちろん、お互いが。
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