今まで無理やったら,これからも無理や。
変えるならそれは『今』や。
『夢をかなえるゾウ』 水野敬也 著
夢を見ない人はいない。どんな人も一度は夢を見たことがあるだろう。といっても,これは見る方の夢ではなく,描く方の夢のこと。
成功したい。有名になりたい。お金持ちになりたい。○○選手になりたい。等…。
いつしか叶わないと悟る時がくる。そもそも叶えるためにどんなことが必要か分からない場合も多いし,叶えるためにあらゆる努力をしたかと言われたらそんなこともない。でも,根拠なく「いつか…」と心のどこかにその思いを秘めている。
ぼくも心当たりがある。年齢を重ねるごとに小さくなっていく夢のスケール。どんどん実現可能なものになっていく。いろいろな言い訳をつけて。それでも「いつか自分は…」と心の中で思っている。
そんなぼくにはものすごく痛かった。この本を読みながら。数年前の自分だなと思った。変わるきっかけはいくらでもあったはずだ。きっかけを掴まなかった。見て見ぬふりをして楽な選択をとっていた。
『今』何か一歩踏み出さんと。
自分それ,やらんまま死んでくで。
『夢をかなえるゾウ』 水野敬也
『夢をかなえるゾウ』概要
本当に成功する人は,もしかしたらこういった本は全く読まないのかもしれない。読む人こそ夢をかなえられないのかもしれない。それがぼくの素直な感想だ。
結局のところ,当たり前のことを当たり前にやっている人,自分を忘れ時間を忘れ没頭する人がいつしか成功を掴むのではないかと思った。
ぼくたちは絵に描いたような凡人
過去大成功をおさめた偉大な人たちがクリアしたであろう課題を,ゾウ(ガネーシャというインドの神様)が,あるサラリーマンの家に住み着いて提示していくというストーリー。
その課題を確実にクリアしていけば,成功に辿り着くというわけだ。物語を読みながら,読者にもその課題を行えるような作りになっている。
どこにでもいる凡人のサラリーマンがこの本を買うような人にぴったり合っているのがおもしろい。仕事はしているけど,仕事から帰って何か夢のために努力するかというとしていない。夢はある。成功したいとも思う。自分を変えたいとも思う。それは今ではなく,いつかきっと「○○が~になったら…」などと言い訳をしているような人。ぼくも本当に感情移入できた。たいていの人ってそうだよなって。
夢はあるけど人には恥ずかしくて言えないような年齢になってきた人にはぴったりかもしれない。
大した実績はないけどいつか自分は大成功を収める人間なんだと思っている人にもぴったりかもしれない。
この本が伝えたいこと
上記のように,成功するために必要なことを課題として提示してくれるガネーシャ。
最後の課題まで含めると30近い課題が提示される。
すでに全部やっているという人もいれば,全部やっていなかった!という人もいるだろう。その意味では,読む人によるし,読む人のその時の年齢や状況や環境にもよるということだ。
そういったものをひっくるめて,このガネーシャの課題をすべてやるということは非常に意味があると感じた。
成功を目指す道というのは,人として成長するということでもあるし,良い人になるということでもある。立派な大人になるということでもある。
仮に自分のゴールがいわゆる❝成功❞でないにしても,この課題は人として,大人として,社会人として成長したいのであれば,最良の課題のように思う。
人の話を聞く
「成功しないための一番重要な要素はな,『人の言うことを聞かない』や。
そんなもん,当たり前やろ。成功するような自分に変わりたいと思とって,でも今までずっと変われへんかったっちゅうことは,それはつまり,『自分の考え方にしがみついとる』っちゅうことやんか」
『夢をかなえるゾウ』 水野敬也
人の言うことをすべて鵜呑みにしてしまうことはよくないこと。自分がなくなる。指示待ち人間になる。自分で考えて行動しろ。というのは,どこの自己啓発本でもビジネス書でも書かれていることだが,いきなり何となく逆かなと思えるような言葉を言ってくれる。
本当に自分ができていけばいくほど(年をとればとるほど)「人の話」というのは聞けなくなってくる。
特に成功したいと思っている人は,人の話を聞かないのではと思ってしまった。
これは,成功を目指してなくても同じことが言えると思う。立派な人。優しい人。素敵な人。かっこいい人。良い人。善い人。どんな言葉で飾ってもいいが,こんな言葉を形容する人というのは,みんな「人の話」をよく聞いてくれる。
素晴らしい人というのは,みんなそうだ。話を聞いてくれるものだ。
そういう基本的なことも思い出させてくれる。
「人の話を聞く」という課題はないが,この文章が書かれているのは1つ目の課題が与えられるときだ。
その1つの目の課題は「靴を磨く」ことだ。これも人として基本的なことだろう。
残りの課題は自分で読んで確かめてもらいたい。
夢をかなえる道
この本を読んでいると,夢をかなえる道というのは,人として良い人になろう,人として成長したい,そんな道にも思えてくる。
そして,きっとそれは真理であり,本質なのだろうとも思う。
ぼく自身が,成功者でもなければ,お金もちでもない。最もやりたいことを仕事にしているわけでもない。
だから本当のところは証明しようがないし,根拠もないけれど,きっと社会的に成功していて,人望も厚い人,人から好かれる人,人を導く人というのは,このガネーシャのいう課題を人に言われず実践し続けている人なのだろうと思う。
ぼく自身が実践して実証してみたいところだ。
成功への道は成長の道。いつでも始められる,夢の道!
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