収入減をチャンスに変える「家計の見直し」
育休に入って、まず最初に感じたのは「お金、大丈夫かな?」という不安だった。
夫婦そろって育休をとる我が家にとって、収入が一時的にダウンするのは当然。でも、それはある意味で“家計と向き合う絶好のタイミング”でもあった。
なぜ育休中に家計を見直すべきなのか
育休中は、普段よりも時間に余裕がある。日中子どもと過ごしながら、ふと「あれ?この出費、今も必要?」と立ち止まる場面が増える。
実際、これまで「なんとなく」で払っていた支出が意外と多かった。家計は、放っておけば簡単にゆるむ。でも、収入が減った今だからこそ、そのムダに気づける。
まずは「現状把握」
やったことはシンプル。家計簿アプリを使って、
収入 支出 貯金額 固定費 変動費
この5つをざっと整理した。正直、最初は面倒くさかったけど、「見える化」するだけで気持ちがだいぶ引き締まった。
ついでに、FP3級を取得し税金や保険について最適化した。
固定費は、家計改善のゴールドゾーン
まず取り組んだのが、固定費の見直し。毎月必ず出ていくお金だから、ここを削れると効果が大きい。
● 通信費
大手キャリアから格安SIMへ。これで月6,000円の節約。
● 保険
保障内容をチェックし、「本当に必要?」を基準に見直した。重複や過剰な保険を整理して、月10,000円カット。
● サブスク
無料期間のまま忘れていた動画配信や定期購入を一掃。年2万円くらいの節約につながった。
食費も意識するだけで変わる
我が家は、食費が毎月6万円を超えていた。買い物前に献立を決めるようにして、週に1回まとめ買い。お菓子・ジュース・ついで買いもやめて、だいたい5万円前後に収まるようになった。
「節約」より「整理」のイメージ。食費は我慢するより、仕組みで変える方がラク。
見直しはゴールじゃなくて、スタート
家計を見直すと、「お金の使い方」そのものに敏感になる。浮いたお金で何をするか、どう将来に備えるか、自然と考えるようになった。
新NISAで積立を始めたり、家族の保険を見直したり。「節約」じゃなくて「最適化」へ。ここからが本当のスタートだと思っている。
教育費を新NISAで
子ども1人を大学に通わせようと思ったら、700万〜1000万円ほどかかる。
公立から私立か、自宅通いか一人暮らしか、文系か理系か、で大きく変わってくるが、少なくとも上記の金額はかかってくる。
うちの場合は子ども3人。子どもが大学生になるまでに教育費だけで2100万〜3000万円ほど必要になる。
オルカンやS&P500などの投資信託を年利5%で運用すると仮定しても、毎月10万円ほどの積立が必要になってくる。
無駄なお金を使っている場合ではない。
その意味でも、家計の見直し、最適化は必須というわけだ。
おわりに
育休中に家計を見直すのは、収入が減ったからじゃない。
「これからの家族の生活を、どう育てていくか」を考えるためのきっかけになる。
育休をただの“休み”で終わらせないために。
未来のための「家計の筋トレ」、始めてみてほしい。